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1960年代中頃から1970年頃まであったアメリカのブランドkapaのギター。ソニックユースのリーレナルドが12弦モデルを使用していたようですね。
海外のサイトを見ると、製造はアメリカ、メリーランドとのこと。
ただボディやボリュームポット、ペグ等はUSA製、そのほかネック、ピックアップなどはドイツのヘフナー社から提供を受けるという不思議な製造工程だったようです。
ウェブ上に残るカタログを見ると、販売していたのは「Cobra」「Continental]「Challenger」三つのモデル。見た目は「ビザール」という感じですが、ダンエレクトロやシルバートーンなどのギターと異なり、集積材ではなく、板材が使われていた模様。本機も内部をみる限り板材が使われています。
本機は、ContinentalのネックをChallengerと思しきボディーに差し込んだニコイチです。前の持ち主の方がちゃんとリペアされたようで、極端なセンターズレ、目立ったオクターブのずれはありません。
そのほか、いくつか改造点があります。
電装系はおそらくガラッと変えられています。ピックアップはワイドレンジハムバッカー風のピックアップに。メーカー名は読み取れませんが、見る限り安物ではなさそうで、しゃっきりとした出音です。また、ボリュームポット、コンデンサー類も近年ものと思しきものに変えられているみたいですね。
電装系については改造を加えているユーザーが多いようで、使いやすさを考慮してのものと考えられます。
また、細かな点では、オリジナルの状態ではアースが取れていないようですが、こちらも直されています。
ネックも、おそらくリナット、リフレット済みで、弾きやすい状態です。交換したあともそこそこ弾かれていたようでこなれた感じがあります。
弦高は約2.0㎜~1.5mm。ブリッジがチューンOマティックのようなタイプではなく、フルアコのようにボディに乗せるタイプであることなどから構造上限界の高さかと思われます。さらに下げるには、ブリッジを埋め込むなど大きなリペアが必要でしょう。ペグはクルーソンタイプで問題なく機能しています。
ビンテージと言ってよい年代のものですが、プレイヤーコンディションが保たれているだけでなく、使いやすさを考慮した改造がなされたギターです。
附属品はハードケースです。
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